平成30年度より、環境分析科は改編され製造化学科になりました。
1年間の目標
環境保全の気運が高まり、化学工業では様々な取り組みがされています。
本科では基礎化学の講義から始め、1年間で環境・水質・薬品・品質などを幅広く学び、プラスチック・食品・金属などの化学系製造業へ就職できるような技術者の育成を目指します
本科では基礎化学の講義から始め、1年間で環境・水質・薬品・品質などを幅広く学び、プラスチック・食品・金属などの化学系製造業へ就職できるような技術者の育成を目指します
主な学科
- 基礎化学
分析化学を中心に物理化学、無機化学、有機化学など幅広く化学の基礎を高校レベルから学びます。 - 資格対策
危険物取扱者(乙種第4類)、毒物劇物取扱責任者、二級ボイラー技士、品質管理検定(2級)といった資格取得を目指し、対策授業を行います。 - 工業化学
プラスチック、化学薬品、金属部品、食品、化粧品といった化成品の製造法を、化学の側面から学びます。 - 品質管理
製造業への就職も視野に入れ、PDCAサイクルやQC7つ道具、サンプリング手法と標準化、実験計画法と相関回帰分析など、生産管理の基礎を学びます。 - 環境法規
環境基本法を初め、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染対策法、循環型社会形成基本法といった環境に配慮するために必要な法律を学びます。
主な実技
- 滴定実験
中和滴定(食酢中の酢酸の定量など)を初め、沈殿滴定(モール法など)、酸化還元滴定(CODの測定など)、キレート滴定(河川水の硬度測定など)といった容量分析の基礎を学びます。 - 製造化学実験
工場で作られている、セッケン・繊維・化粧品といった化成品を実験室規模で、実際に合成して製造を行います。 - データ解析
製造工程の中で重要な生産・品質管理をするため、得られた測定データを解析し、統計的に処理をする手法を学びます。
パソコン実習室ではExcelを使って表計算の課題演習を行います。 - 機器分析
液体クロマトグラフを初め、ガスクロマトグラフ、原子吸光装置、赤外分光光度計、紫外可視光度計、イオンクロマトグラフなど幅広く分析機器の操作法を学びます。 - 就職指導
挨拶や言葉遣い、電話の応答などのビジネスマナーと、就職に必要な自己分析を学びます。自己PR文や履歴書、職務経歴書を作成したり、模擬面接を行います。
個々の生徒の希望と能力を把握し、企業側が求める人材とのミスマッチが起きないよう、指導しています。 - 校外活動
年に数回、環境や分析に関する施設(大阪市・舞洲清掃工場、大阪市・下水道記念館、舞洲PCB処理施設、いずみ生協・商品検査センター)を見学して、見識を深めています。
取得可能な資格
- 乙種第4類危険物取扱者
- 毒物劇物取扱責任者
- 二級ボイラー技士
- 品質管理検定(2級)
実習風景